皆さま、こんにちは、「MR Women’s Life」編集者の吉岡です。
数年前からはじまった製薬企業の早期退職制度。手を上げる方は定年退職まであと数年を残す50代の方が中心という印象でしたが、最近、私が行っているMR女性を対象にしたキャリア相談でも、早期退職制度に応募したという方からのご相談を受ける機会がでてきました。
薬価改正、MR活動のデジタル化、生産性向上、パイプラインの変化など…MRを取り巻く環境が大きく変化している今こそ、これからのキャリアを見直すタイミングだと考えている方が多いのかもしれません。では、どのようなきっかけで早期退職制度を利用し、次のキャリアをどう考えているのか、いくつかのケースをご紹介したいと思います。
… Case1 …
製薬メーカーに勤務されていらっしゃる方で、今の環境や働き方には特に不満をお持ちではありませんでした。しかし、お子さんがこれから小学校というタイミングで、今後の転勤は難しくなるという見通しがあったことから、会社が早期希望退職を募ったことを機に退職を決意されました。
一方で、この先も仕事と子育てを両立しながらMRの仕事は続けていきたいという想いもあられたため、希望のエリアや働き方で就業できる可能性があるコントラクトMRに興味を持ってくださいました。
… Case2 …
早期退職で多くのMRが退職していく中、会社に残る選択をされたこの方のケースでは、ワークライフバランスについてご相談をお受けしました。これまでの業務では、ワークライフバランスを上手くとりながら仕事にも前向きに取り組んでいたそうですが、人員の変動によって社内の労働環境と業務範囲が変化したことにより、これまで上手くいっていたワークライフバランスを維持するのが難しくなってきてしまったそうです。
日々の忙しさから、客観的に今の生活を評価することも難しい状況でいらっしゃったため、第三者視点でワークライフバランスを見直すお手伝いをさせていただきました。
… Case3 …
Case1と同様に、将来の転勤対応が難しい状況でいらっしゃったため、ご家族で話し合われた結果、早期希望退職の募集に手を上げられました。
薬剤師資格をお持ちでしたのでパート勤務も考えていたようですが、退職という機会を、将来のキャリアの可能性を探り整理するチャンスとしてポジティブに捉え、目先だけでなく5年後、10年後に目を向けて考えてもらいました。その結果、チャレンジしたいことも見えてこられたので、具体化のためのサポートをさせていただきました。
自分の未来にとって、ベストな環境を選択をしましょう
これらのケースから見ても、MR女性にとっては「ライフスタイルの変化」や「仕事と育児の両立」が、キャリアの転換期であることが見て取れると思います。
近年、働き方改革やダイバーシティへの取り組みは活発になっており、多様性を尊重する職場づくりに向けて制度や環境を整える企業も増えてきています。
女性が長く活躍できる社会になってきていることを感じる一方で、各家庭で見た時には、まだまだ夫婦間での連携・協力や、家事・育児の分担に課題を抱えているケースも少なくありません。
仕事と子育て・家事の両立は決して簡単なことではないからこそ、ご自身が理想とする働き方や将来のキャリアを実現するために環境を変える選択をすることも、一つの手段だと考えます。
一番もったいないと思うのが、現状しかみておらず、万が一両立が難しくなった時に“退職”という決断をしてしまうことです。私はこれまで、退職後に復帰のタイミングを逃してしまった結果ブランク期間が長くなり、その後の転職活動に苦労されている方も見てきました。ご自身の人生において仕事がどのような立ち位置にあるのか、そしてこの先のキャリアを考えた時にベストな選択かどうかを、しっかりと見極めることが大切です。
働き方や将来に悩んでいるMR女性をサポートします
今は、MRの経験をお持ちの方の活躍の場が広がり、様々な働き方を選べるようになってきています。MR派遣を行っているCSO企業の重要性も年々高まっており、在宅ワークが可能なインサイドセールスなど、この時代ならではの新しい形のプロジェクトが動いています。ワークライフバランスを保ちながらMRとして働ける世の中になってきているからこそ、もし現状に課題や不安を感じていらっしゃるのであれば、広い視野で別の働き方を模索してみるのもいいかもしれません。
そうは言っても一人で考えるのには限度がありますので、客観的な意見や経験を踏まえた上でのアドバイスを聞きたいという方には、ぜひ私たちのキャリア相談もお気軽にご活用ください。私自身MRとして働いていた経験があり、仕事と子育ても両立していますので、皆さんと同じ視点に立ってお話しできることがあると思います。
ただ単に、コントラクトMRとしての就業だけをおすすめすることはありません。ご自身では気付かない潜在的なスキルを顕在化することでキャリアの幅を広げられるかもしれません。様々な選択肢の中からお一人おひとりが思い描くライフスタイルを実現できるようお手伝いしていきます。
