今年は暖冬と言われていますが、それでも厳しい寒さの日が続いていますね。冬は特に「ゆっくり布団に入っていたい」「朝起きるのが辛い」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。
実際にこんなデータもあります。
『冬の睡眠と睡眠ノウハウに関する意識調査』Emma Sleep Japan合同会社
冬の睡眠時間は他の季節と比べて長くなる傾向にあり、その一方で約6割の人が朝目覚めよく起きられないと回答しているとのこと。なかなか布団から出られず、バタバタと朝の準備をする慌ただしい朝とならないよう、なるべくスッキリを目覚めたいものです。
朝起きることが大変だと感じる要因は、布団の中が心地良いだけでなく、肝臓の疲れ、自律神経の乱れ、睡眠不足、疾患、精神の不調など様々です。特に冬が辛く感じるという場合は「低血圧」が影響している可能性が高いかもしれません。そこで今回は、寒い冬でもスッキリとした朝を迎えるために「低血圧」の改善方法についてご紹介したいと思います。
目次
低血圧ってどういう状態?
低血圧だと朝起きられないのはナゼ?
低血圧を改善する方法は?
1. 水分の摂取量を増やす
2. 1回の食事量を減らし、回数を増やす
3. 無理のない程度に穏やかな運動を行う
4. カフェインを摂取する
5. 十分な睡眠を取る
6. ストレスが溜まらない生活を心掛ける
注意点・まとめ
低血圧ってどういう状態?
血圧が一般的な基準よりも低い状態が「低血圧」であり、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満であることとされています。これによって起こる典型的な症状が、立ちくらみや目まい、朝のだるさ、倦怠感、疲労感などです。
高血圧は身体に様々な悪影響を及ぼすためしっかりとした治療が必要になりますが、血圧が低いこと自体は病気ではありません。ただ、低血圧によって身体の不調などが現れた場合には、治療を行う必要があります。
低血圧だと朝起きられないのはナゼ?
それには自律神経の乱れや精神的な問題などがあるのですが、冬に起きることが辛いと感じる場合は、体温が影響しているケースが考えられます。
低血圧になると体が冷えて体温も下がってしまうのですが、冬は外気温が低いため体温調節が上手くいかないことがあります。ヒトは夜寝るために体温を下げ、起床活動をする際には体温を上げるのですが、低血圧かつ冬の寒さで体温が上がらず、朝起きることが億劫になったり、スッキリと目覚められなくなったりするのです。
低血圧を改善する方法は?
低血圧を改善する一つの方法が、日常の生活習慣を整えることです。ここでは、今日から実践できる6つの方法をご紹介します。
1. 水分の摂取量を増やす
朝起きた直後にコップ一杯の水(ぬるま湯や白湯)を飲むことや、1日を通して定期的に水分補給をすることは有効です。朝の体温を上げる手助けになるほか、乾いた体に水分を与えたり、血圧の自然な上昇を助けたりしてくれます。
2. 1回の食事量を減らし、回数を増やす
低血圧の方は、食事の1回の量を少なくし、回数を増やすこともおすすめです。食物を消化する際には大量の血液が胃腸に集まってくるため、心臓の血液が減り低血圧が起こる可能性が高まります。血圧を安定させるためにも、「食べ過ぎない」「ゆっくり食べる」「食後に休息する」という点を心掛けましょう。
3. 無理のない程度に穏やかな運動を行う
全身の血流をよくするためにも、適度に運動を行いましょう。下半身を使う軽いジョギングやお散歩などがおすすめです。その際の注意点が、急に運動を終わらせないことです。急に運動を止めると血圧が低下してしまうため、ゆるやかに終わらせるようにしてください。
4. カフェインを摂取する
カフェインは血液循環を良くする効果があると言われています。血液の流れがよくなることで全身の体温も上がるので、コーヒーや紅茶、緑茶などを飲むことを朝のルーティーンとして取り入れるのもよいかもしれません。ただ、過度なカフェイン摂取は健康被害をもたらすことがあるので、注意が必要です。
5. 十分な睡眠を取る
夜更かしをすると、低血圧の症状が悪化する可能性があります。毎日早寝早起きをしてしっかりと睡眠時間を確保し、規則正しい生活をすることが、低血圧の改善はもちろん健康を維持する上で大切です。
6. ストレスが溜まらない生活を心掛ける
ストレスや日常の疲れ、過度な緊張なども、血圧の低下を招く原因になります。自分なりのストレス解消方法を見つけたり、疲れをそのままにせずしっかりと休息したりと、日常の過ごし方も気にかけてみましょう。
※注意点
低血圧には様々な原因があり、時には病気が潜んでいる可能性もあります。症状がひどい場合には、医療の専門家に相談してアドバイスをもらうことや、適切な治療を行うことが大切です。自己で判断せず、症状に応じて適切に対処していきましょう。
低血圧の改善には、今回ご紹介した対策のように、日常生活を少し変えるだけでも大きな効果をもたらすことがあります。
ご自身のペースでコツコツと試しながら体調を整え、冬でもスッキリと目覚められる気持ちの良い朝を迎えましょう。
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