現代の働く女性たちは、仕事と家庭の両立という大きな課題に直面しています。特に子育てをしながら働く母親たちは、家庭や仕事での責任を果たしつつ、自分自身のキャリアも追求しています。
今回は、そんな働くママMRの一人、Aさんにインタビューを行い、彼女がどのようにしてこのチャレンジを乗り越えているのか、その想いや経験を伺いました。
【INDEX】
・これまでの経歴とキャリア形成
・仕事と子育てを両立する理由
・効率化の工夫と未来の展望
・まとめ
これまでの経歴とキャリア形成
AさんのMRとしてのご経歴について教えてください。
新卒で内資系製薬メーカーに就職して数年働きました。その時に結婚と第一子の出産を経験しています。夫が転勤することになりやむを得ず退職し、2社目はMRや医師からのお問い合わせに対応するコールセンターで、契約社員として2年弱働きました。環境はとてもよかったのですが、自分の裁量で仕事を進められないことや将来のキャリアが見えなかったことから転職を決意しました。知人の紹介で出会った3社目がサイネオス・ヘルスです。入社して1年が経った頃に第二子を出産し、1年間育児休暇を取得しました。現在のプロジェクトは3つ目になります。
育児休暇から復帰する際の働き方はどう考えていましたか?
新卒で入社した会社は、育休復帰後は時短勤務が当たり前の環境でした。フルタイムで働く方が周囲にいなかったので、私も当然のように時短勤務で復帰しました。2社目は子育てをしながらだったので「定時で上がれる」という条件に合う会社を探す中で見つけて、入社を決めました。ただ、仕事内容に物足りなさを感じ、もっと頑張りたい、キャリアを積んでいきたいという気持ちが芽生え、3社目のサイネオス・ヘルスではフルタイム勤務で働くことにしました。
フルタイムのコントラクトMRとして働く上で不安だったことはありますか?
自分の希望に合うプロジェクトに入れるかどうかという点は、今でも不安を感じます。基本的には紹介いただいたらお断りせず、期待に応えられるよう頑張ろうとする気持ちでいますが、子育てとの両立を考えると直帰できるプロジェクトという点だけは譲れない希望としてお伝えしています。その条件さえクリアできれば、あとはスケジュール管理をしてなんとかやっていけるかなと思っています。
仕事と子育てを両立する理由
子育てをしながらのMR活動は苦労もあるのではないですか?
正直、大変なことも多いです。最初に配属となったプロジェクトは講演会が多く夜遅くなることもあったので、「このまま続けられるのかな」と感じたことも一度だけではありません。ただ、周囲にフルタイムで働くママたちが多かったのと、「こんなに頑張っている人がいるんだから私も頑張らなければ」という気持ちが支えでした。なかでも、最初に配属されたプロジェクトのチームリーダーの影響は大きいと思います。まだ幼いお子さん2人を育てながらバリバリ働かれている姿を見て、同じ母親として衝撃を受けました。
チームリーダーにどのような想いを抱かれたのでしょうか?
子どもとじっくり向き合える時間は今しかないので、母親としてその時間を大事にするのも貴重です。ただそれだけでなく、一個人としての居場所や価値というものを大切にしているのだと感じました。子育てと仕事の両立は確かに大変ですが、その上司の姿を見て、私も同じように母親としてだけでなく、一人のビジネスパーソンとして認められ、社会で価値のある存在になりたいと思いました。
一個人として認められたいという想いはとても素敵です。その目指す姿に向けて、仕事と育児をどのように両立していますか?
私の場合は、協力者を増やすことで両立しています。近くに住む義母、同じようにフルタイムで働くママ友、子どもの習い事で出会ったママ友などの協力を得ています。出張の際には義母の力を借りたり、保育園のお迎えが遅くなる時にはママ友にお願いして子供を預かってもらったりします。逆に、私が早く帰れる時や土日のお休みの時には、ママ友のお子さんを預かることもあります。お互いに助け合うことで子育ての負担を軽減しあっているので、とても良い関係性が築けていると思います。
効率化の工夫と未来の展望
効率化も意識されていると思いますが、どのような工夫をしていますか?
第二子が産まれてからは、より一層時間の効率化を意識するようになりました。現在のプロジェクトでは、自分で成果に繋がる見込みがある施設をピックアップした上で計画的にアプローチしています。これは事前準備やアプローチの精度が大事になってくるので、自分自身で頑張ることはもちろん、悩んだ時には周囲の人に頼るようにしています。自分で考えてもわからないことや時間がかかりそうな時には、スパッと諦めることも大事です。その分野に強い方に連絡して情報を集め、効率的に進められる方法を取るようにしています。
今後の働き方やキャリアについての展望を教えてください。
効率的なスケジューリングや周囲の協力のおかげで、試行錯誤しながらなんとか両立できていますが、まだまだ子どもに我慢をさせてしまっている部分もあります。ですから、仕事と子育てのバランスはさらに追求していきたいと考えています。
キャリアについては、MRとして何歳まで続けられるかわかりませんが、気力と体力があるかぎりは外回りの仕事をしたいと思っています。将来的には、本社勤務の内勤ポジションで人をサポートする役割にも興味があります。その時の家庭の状況や体力的な部分も考えながら、自分に合ったキャリアを選んでいきたいです。
まとめ
Aさんのお話を伺って、働くママたちが抱える課題とその中での努力や工夫がよく分かりました。家庭と仕事の両立は簡単ではありませんが、自分自身の価値を高めたいという強い意志が、その困難を乗り越える力となっていることがわかるインタビューでした。
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