皆さまこんにちは、「MR Women’s Life」編集者の吉岡です。
今回は、女性MRとしてのキャリアアップ、特に管理職への道について、一緒に考えていきたいと思います。
政府は女性活躍を推進していますが、現実には女性管理職の数は思うように増えていません。厚生労働省のデータによると、2023年時点で女性管理職比率は約12.7%とされていますが、あなたの職場では女性管理職の割合はどの程度でしょうか?
私自身は、MRとして現場で働いたのちにアサイン中のMRさん達をマネジメントするポジションに就きました。以前から管理職に挑戦したいという気持ちがあったことから、お話をいただいた際には、不安よりもワクワクしながら一歩を踏み出したことを覚えています。新しい知識やスキルを身につけること、チームを率いて目標達成を目指すこと、そしてメンバーの成長をサポートすることなど、管理職だからこそ得られる学びもありましたし、大きなやりがいを感じることができました。
そうはいっても、簡単な道のりではないことも確かです。責任も増え、困難な課題に直面することもあるでしょう。さらにはライフステージが変化する過程では、キャリアの実現と家庭・子育ての両立に悩むことも大いにあると思います。 まだまだ男性管理職が多い世の中ですから、責任感が強い人ほど、「自分はまだ十分にできていない」と感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは決してあなただけの悩みではありません。多くのMR女性が、同じように不安や葛藤を抱えながらキャリアを選択していると思っています。
メンター制度の重要性を管理職にも
メンター制度は女性管理職を増やす上で重要な要素だと考えています。新入社員にメンターがつくケースはよく耳にしますが、管理職向けのメンター制度を導入している企業は非常に少ないです。私自身は、むしろ管理職にこそメンターを付けるべきだと考えています。
特に、30代~40代のMR女性は育児や介護との両立など、キャリア選択の重要な分岐点に直面することが多く、管理職への挑戦は大きなプレッシャーを伴います。このような課題を乗り越えるためには、メンター制度が有効な解決策となります。
女性社員の家庭の状況や価値観を理解し、適切なアドバイスを提供できるメンターを配置することで、キャリア形成を効果的に支援できます。仕事の悩みや将来のキャリアについての相談を受けるだけでなく、人生経験を基に具体的なアドバイスを提供してくれる存在が、心強い支えとなるのです。
もし社内に適任者がいなければ、社外のメンターを探すことも選択肢の一つです。例えば、業界の勉強会やコミュニティを通じて経験豊富な先輩や専門知識を持つメンターとつながる機会を提供することで、女性社員が管理職に挑戦する際の安心感を高めることができます。
ロールモデルの重要性
女性が管理職を目指す上で欠かせないもうひとつは、ロールモデルの存在です。例えば、先日話を聞いた40代のMR男性は、CSOでのキャリアを選んだ理由として、「ロールモデルの存在があったから」と話していました。このように、性別を問わず、ロールモデルはキャリア選択において安心感や挑戦への意欲といった大きな影響を与える存在になっているのです。
しかしながら、実際に両立しながら活躍する女性管理職のロールモデルは、まだ十分ではありません。ロールモデルの存在は先陣を切る存在があってこそ。ロールモデルがいない企業は、前述したメンター制度を取り入れながら、女性が管理職にチャレンジするための障壁を少しでも排除しつつ、一人でも多くのロールモデルを育成する必要があります。ロールモデルを育成するという最初のハードルを越えることができれば、多くの女性が先輩女性の活躍を間近で見ることができ、不安の払拭と管理職挑戦への意欲を育めるでしょう。ロールモデルが生み出す成功事例を社内外に共有しながら、女性が目指しやすいキャリアパスを示す取り組みが求められているのです。
サポートがあってこそ成り立つ女性管理職
このように、本気で女性管理職を増やしていくためには、企業の受け入れ体制やサポートが不可欠です。メンター制度、ロールモデルはもちろんのこと、仕事と家庭を両立しやすい柔軟な働き方の推進や、育児や介護を支援する福利厚生制度の充実、管理職として必要なスキルを学べるキャリア支援プログラムなども導入していく必要があると思います。
単に女性管理職者比率という数合わせのためにポストを与えるだけでは、持続可能な成果には結びつきません。企業が女性社員のキャリアを長期的に支援することで、より多くの女性が安心して管理職に挑戦し、活躍できる社会が実現するのではないでしょうか。
多様化するキャリアパス、自分に合う道を見つける
ここまで女性管理職に焦点を当ててきましたが、もちろんそれだけがキャリアの成功ではありません。専門性を高めてスペシャリストを目指す、MRとしての経験を活かして他職種に転身するなど、キャリアパスは多様化しており、あなたにも無限の可能性があるのです。重要なのは、自分自身の価値観やライフスタイルに合った道を選び、自信を持って歩むことです。どの道を選んでも、自分らしく輝ける未来が待っていると思います。
私たち一人ひとりが新しい道を切りひらいていくことで、未来の女性MRたちのロールモデルになれるはずです。「自分もできる」と思える社会を、あなたと一緒に築いていけることを心から願っています。
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