【40代MR女性のキャリア】
何歳まででもMRを続けていきたい。

【40代MR女性のキャリア】 <br>何歳まででもMRを続けていきたい。

現在MRとして活躍している女性たちは、なぜMRという職業を選び、どのような想いで働いているのでしょうか。今回は旅行会社での営業、医療機器の営業を経て、未経験からMRに転身。自分のなりたい姿やキャリアに向けてチャレンジを続けているNさん(40代)をご紹介します!

【目次】
・MRになる前の経歴
・プロジェクトについて
・成果を出すための取り組み
・リモートディテーリングについて
・今後の目標

MRになる前のご経歴から教えてください。

社会人デビューは旅行会社の営業でした。旅行が趣味で様々な土地のツアーに添乗できるのが楽しみでもあったのですが、好きな時に旅行に行きたいという気持ちが強くなり退職。
次にやりたいものは定まっていなかったのですが、漠然と“人の役に立ちたい”という想いから医療機器の営業に転職しました。そこで出会ったMRの方から「MRにはプロジェクトに派遣される働き方もあるんだよ」と教えていただく機会があったんです。
当時は30代でMR経験もなかったのですが、たまたま求人サイトで未経験からチャレンジできるMR派遣の会社を見つけ、気づけば応募していました。直感でチャレンジを決めたMRですが、約10年働き続けることができています。

10年間で、どのくらいのプロジェクトを担当されましたか。

派遣という形態だと1年~数年単位でプロジェクトの変更をすることが多いのですが、私はかなり少なくて現在までに2つのプロジェクトしか経験していません。ただこれは、私自身の願望でもありました。たくさんのプロジェクトを経験してスキルを磨くのも魅力的ですが、私は1ヶ所で長く腰を据えて先生と関係性を構築したり、同じ営業所のメンバーと歴史をつくっていったりする方が好きなんです。運よく長期で活躍できるプロジェクトに携わることができ、理想の環境で成長できていると思います。

最初に携わったプロジェクトについて教えてください。

外資系製薬会社の中部地方に配属され、糖尿病や高血圧などプライマリー領域をメインで担当していました。
本当に恵まれた環境があり、未経験で用語すらわからない私に対して、ひとつ聞けば10答えてくれるような方ばかり。用語や知識についてだけでなく、プレゼンの練習にも嫌な顔せず付き合ってくれて、声の抑揚や間の取り方、話し方、目線まで細かく教えていただきました。ここまで丁寧に育ててもらえることに、驚きと感謝でいっぱいでしたね。
採用も早い段階で決めることができましたし、先生から「プレゼンすごく上手だけど、この仕事長いんですか?」と聞かれたことも。実力ある社員の方がたくさんいたので、良い所を真似して一つひとつスキルを自分のものにしていきました。素晴らしい環境でMRとしての一歩を踏み出すことができました。

未経験ながら順調に成果を出されてきた印象です。

いえ、順調というわけではなかったんですよ。初めて携わった新薬が全く売れず、4年間苦しみました。このままだと育ててくれた皆さんに恩返しができないと思い、次の新薬発売時には絶対に結果を出すと決めて必死に取り組みましたね。
発売の2年前から所長やチームメンバーと戦略を立てて挑んだところ、短い期間ではありますが全国1位の業績になることができたんです。さらに、私たちの薬を採用してくださった病院の先生が、4ヶ月程で十数例使ってくれていました。地方の病院での十数例は前例がないくらい稀なことで、症例発表でその事実を知った時はあまりの嬉しさに大号泣しました。
支店長や経営層の方々からも「このエリアでこの結果は信じられない、本当に頑張った」とお褒めの言葉をいただくことができ、私の心に残る大きな成功体験になりました。

誰もが驚く成果を出せた要因は何だと思いますか。

まさにこれは、私と先生の「信頼関係」が生んだ成果だと思っています。
その先生は食事療法の研究をされている方。薬を採用していただくためにも、先生の頭の中や心の中を理解してニーズを探りたいと思い、私自身で先生の食事コントロールとトレーニングを実践し始めたんです(実はこれがきっかけで身体を鍛えることにハマってしまったのですが、その話はまた別の機会に…)。
すると当時70kgあった私の身体はみるみるうちに変化し、ダイエットに成功。先生にBefore Afterの写真を見ていただいたことで、一気に距離が縮まりました。
看護師さんや事務長さんからも「ここまで深く寄り添って病院や先生のことを理解してくれるMRはいない」と言っていただけたのは嬉しかったです。こうして築き上げた信頼関係が、仕事に繋がっていきました。

なぜそこまで深く相手を理解しようと思うのでしょうか。

貴重なお時間をいただいたからには、有益な情報を提供したいという想いがあるからです。薬を売ることを目的とするのではなく、先生や先生の奥様、事務長さん、看護師の皆さん、患者さんまで、自分と関わる皆さんに喜んでいただきたいというのが私のMR活動の根底にあります。
ですから薬の情報だけでなく、患者さんへの啓蒙活動に使える情報など、“私に会うといつも新しい情報を提供してくれる”という状態をつくるようにしています。それ以外にも、病院ではスリッパや雑誌を整えたり、患者さんにご挨拶したり、駐車場にごみが落ちていれば拾ったりしています。
小さな行いも、必ず見てくれている人がいます。すべて先輩たちから教えていただいたことですが、継続し続けることで自分のスタイルになっていきました。
現在のプロジェクトも同じプライマリー領域なので、最初のプロジェクトで学んだ知識や仕事への取り組み方、関係性構築の仕方などはそのまま活かせています。

最近はリモートディテーリングが中心かと思います。
関係性構築のために工夫していることはありますか。

これまで、先生だけでなく病院の様々な方とのコミュニケーションを通して関係性を築いてきましたが、リモートディテーリングは先生と一対一で向き合う場。いかに自分を印象付けるかにはかなりこだわっていて、今心がけているのが「リモート映えするMR」になることです。
ある心理学者の研究結果では、人の第一印象は見た目が55%。オンラインで顔しか見えない状況であれば、おそらく見た目=表情で自分の印象を決められることが多いのではないかと思います。そのためにも、表情をいつも以上に豊かにして、話し方にも最大限注意しながら毎回Web面談に臨んでいます。
それだけでなく、日々のスキンケアやメイクの仕方、規則正しい生活習慣など、内側も外側も自分磨きを忘れないようにしています。
どんな環境でも自分なりに努力し対応していくことで、成果につながると思っています。

今後、どのようなMRになっていきたいですか。

私は、MRを何歳まででも続けたいと思っています。1つのプロジェクトに長くいるのが好きだと話すと「メーカーで正社員になる道もあるのでは?」と言ってくださる方もいます。しかし私は、管理職などのキャリアを目指しているわけではありませんし、ずっと現場にいたいという想いが強くあるので、そのためにはこの働き方が合っているんです。
今は40代ですが、自分の周りを見てもメーカーで働くMRを見ても、50代でバリバリ現場に出ている女性がいないことにずっと違和感がありました。いないから続けられないと諦めるのではなく、私がその道をつくっていきたいと思っています。
自分が選んだ道で成果を出して、何歳になってもワクワク楽しく働いていけることが理想。現場で活躍し続けるという新しいキャリアを切り拓いていき、あとに続く方たちにとってのロールモデルになれたら嬉しいですね。

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