職場の仲間はもちろんのこと、卸の方、病院の先生や看護師・受付の方、同じエリアを回っている競合先の方…様々な人との出会いを楽しめるのも、MRの仕事の魅力です。
今回は、元接客業経験者のMRであるIさん(20代)に、職場や先生とのコミュニケーション・関係性構築で心がけているポイントを教えていただきました!今後の仕事に活かせるヒントが見つかれば幸いです。
<Iさんの経歴を簡単にご紹介>
前職は地域密着の小さな割烹居酒屋に勤務。正社員としてお客様の接客から店舗運営まで携わる。個の力をもっと高めるために一般企業の組織の中で働きたいと思い、学生時代に興味のあったMRの世界へ。
前職で身に付けた「察する力」。
私が働いていたのは、地域の人たちがフラッと立ち寄れる個人経営の小さなお店。食事だけでなくおしゃべりも楽しめるアットホームな雰囲気だったので、毎日一人で来られる常連さんもたくさんいらっしゃいました。
カウンター越しにお客様と会話をすることが多かったのですが、一対一で話すのではなく、お客様を巻き込んでワイワイ話して、みんなで楽しい時間を過ごしてもらうことを意識して接客していましたね。
ただ、お客様も話したい気分の日もあれば、放っておいてほしい気分の日もあります。お店にいらっしゃって席に着いた時の様子や表情などをよく観察して、「今日はお仕事大変だったのかな」「今日は何か嫌なことがあったのかな」「今日は笑顔が多いからいいことあったのかな」とその日の気持ちを読み取ることは常に心がけていました。
この経験のおかげで、相手の空気を読みながら適度な距離感で会話するスキルを身に付けることができました。
「察する力」は、MRでも活かせる。
MRは転勤がありますから、勤務先が変わるとまたイチから上司や同僚、先生との人間関係を構築していかなければなりません。相手をよく理解できていないと取り合ってもらえないこともありますし、話しかけるタイミングを間違えてしまえば上手くコミュニケーションが取れないこともあります。
私が意識しているのは、職場でも訪問先でも、時間帯やその時の状況、相手の様子をよく観察した上で話しかけることです。これは前職での経験が活かされていると思います。
あとは、自分を知ってもらうことも大切。飲食業経験のあるMRという私の経歴自体が珍しいので、そのことを話すと大抵の方は興味を持ってくれますね。前職の話を積極的にすることで、どんどん会話が広がっていくんです。
どれも小さな意識や心掛けではありますが、どの勤務先でも人に恵まれて良い関係性を築くことができています。
ちなみに、今私が働いている勤務先は女性MRが多い環境です。女性ばかりの職場と聞くと、派閥があるのかな…など少し不安になるのが正直なところ。でも実際は、まったくそんな心配はいりませんでした。みなさん仕事に関係のない感情を出すことなく、MRの仕事にプライドと誇りを持って働いている方ばかり。派閥を作るようなこともなくとても働きやすいですし、いつも気にかけてもらっています。私も元気に挨拶をしたり相談をしたり、積極的にコミュニケーションを取ることで良い関係性を築けています。
明るく前向きな気持ちが、周りも明るくする。
私はこれまで、ベテランの男性ばかりの職場、女性ばかりの職場など、働く人や雰囲気が全く異なる勤務先を経験してきました。
環境が変わっても大切にしてきたのは、どんな時も明るい気持ちでいること。前職でたくさんのお客様と接してきて毎日明るく楽しい雰囲気の中で働いていたので、無意識に明るくいることが身に付いた気がします。
職場の方たちからは「いつも元気だよね」「挨拶だけで誰が来たかすぐわかるよ」「あなたが来ると一気に雰囲気が明るくなる」と言ってもらえて、周りも明るい気持ちにできていることが嬉しいですね。
また訪問先の先生からも「明るいね」「頑張っているね」と声をかけていただけることもあって、印象に残る存在になれているのかなと感じます。
もちろん辛いことや大変なこともありますが、落ち込むだけではなく前向きに仕事と向き合うためにも、明るさは忘れないようにしたいと思っています。