【INDEX】
・ナースエデュケーターとは?
<インタビュー>
・これまでの経歴/病院看護師として18年間勤務
・ナースエデュケーターに転職した理由
・臨床経験が大きな強みになる
・病院勤務と企業勤務で変わる働き方
・仕事とプライベートの両立の仕方
<キャリア面談・ご応募>
・看護師資格を活かした新しいチャレンジを応援(未経験MRも募集中)
看護師の皆さんの転職先として一般的なのは、病院やクリニック、介護施設、訪問看護などです。しかし近年、その活躍の場が広がっていることをご存知でしょうか。なかでも、製薬企業において看護師のニーズは年々高まりを見せています。
この記事では「ナースエデュケーター」という職種をご紹介したいと思います。
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「ナースエデュケーター」とは?
製薬会社に勤務し、大学病院や基幹病院といった医療機関を訪問。看護師を中心とした医療従事者向けに、疾患啓発や投薬・服薬の指導、副作用のマネジメント、患者様のケア方法指導など、様々な角度からサポートを行っていくお仕事です。医療機関のニーズに応じて、定期的に院内説明会なども開催します。
医療現場で働く看護師の意識を高めてチーム医療を推進すると共に、患者様のQOLを向上させていく、これからの時代に求められる重要なポジションです。
今回は、病院看護師からナースエデュケーターへと転身した方に、このお仕事に興味を持ったきっかけや、前職との業務内容・働き方の違いなどをインタビューしました。
看護師として新たなキャリアを模索している方、看護師の仕事から離れていて復帰を考えている方など、資格を活かして長くやりがいあるお仕事にチャレンジしたい方は必見です。
ナースエデュケーターにインタビュー
これまでの経歴/病院看護師として18年間勤務
看護短大を卒業して就職先に選んだのは大学病院で、高度救命救急センターに約8年間勤務しました。救命を選んだのは、看護師の母が夜間の医療センターに勤務していて現場の話を日々聞いていたことや、ドラマやドキュメンタリーで見た救命の現場に憧れを抱いていたからでした。急性期はやはり大変なことも多かったですが、看護師としては大きな成長感を味わえましたし、救命の仕事がとても大好きでした。
ゆくゆくは認定看護師の資格も取りたいと考えていましたが、結婚・出産を経て救命の現場を続けていくことが難しくなり、外来に異動しました。救命救急でのキャリアを諦めざるを得ない状況を受け入れるまでには、少し時間がかかってしまいましたが、外来の仕事もまた救命とは違ったやりがいに溢れており、3人の子どもを育てながら約10年勤務をしました。
ただ、10年の間には同僚が夜勤のある病棟へと異動していき、その度に「次は私に声がかかるかもしれない」という不安を感じていました。もし異動になった場合、家庭の都合で他の看護師と同じ夜勤回数は対応できないため、回数を減らす交渉をしなければならないことに後ろめたさもあったのです。この気持ちのまま外来に残り続けることはベストな選択ではないと思い、新たなキャリアを見つけるため、救命・外来と長くお世話になった病院を退職しました。
新たなチャレンジとして選んだのが治験コーディネーターだったのですが、なんと常駐先がこれまで勤務していた大学病院だったのです。初めての企業勤務、初めての職種で不安もありましたが、一緒に働いていた医師や看護師と関わることができ、とても楽しく働くことができました。
ナースエデュケーターに転職した理由
治験コーディネーターの仕事を通して、ビジネスマナーなど病院では学べない知識・スキルが身に付いたことで自分に自信もつき、もっと看護師として活躍できる幅を広げていきたいという気持ちが高まっていきました。「どんな仕事が自分に向いているだろうか」と、求人サイトを眺めていて見つけたのが『転勤なしのナースエデュケーター』です。
実は病院看護師から治験コーディネーターに転職する際、ナースエデュケーターも選択肢にあったのですが、外勤や出張が多く転勤もあることから、自分のライフスタイルでは難しいと思い諦めた経緯があります。
ただこの時に私が見つけた求人は、製薬会社に派遣される形での“転勤なし”という働き方だったのです。一番上の子どもは中学生になり、外勤や出張も夫や家族の協力を得られればある程度は対応できると考え、まずはキャリア面談を受けてみることにしました。
面談では、私のライフスタイルや家庭の状況なども理解した上で後押ししていただけて、働くイメージが明確になりました。また、ご紹介いただいたプロジェクトでは、ナースエデュケーターの採用が初めての試みだったので、何もない所を自分で切り拓いていくことにワクワクし、チャレンジを決めました。
40歳を過ぎてからの転職だと、仕事や家庭、年齢など様々な理由から、活動内容の制限やキャリアダウンの方向性を考えてしまうと思います。今回これまでのキャリアを活かせる仕事に出会えたことが嬉しかったですし、家族や友人も「経験を活かせるいい仕事を見つけたね」と応援してくれています。
臨床経験が大きな強みになる
ナースエデュケーターになってまだ日が浅いため、まずは疾患や薬剤の知識、コンプライアンスに関する知識などを学びつつ、看護師としての経験をどのように発揮できるかを模索している最中です。
現在はMRさんに同行して様々な病院を回り、看護師の方にお話を伺い課題やニーズを探っています。同業だからこそ引き出せるお話も多く、MRさんからは「今までこんな話を聞いたことがなかった」と言っていただけています。
臨床の現場で20年間経験を積んできた看護師ならではの製薬のマーケティングができる点は、大きな強みになることがわかりました。今後は、引き出した課題やニーズにお応えできるような看護師向けの院内説明会を企画・実施する予定です。
病院勤務の頃は、患者様と接することが楽しくやりがいを感じていましたが、今は自分の経験や知識を幅広く伝えていくことにやりがいを感じ始めています。この仕事を通して、患者様に寄り添える看護師を増やしていくことが目標です。
病院勤務と企業勤務で変わる働き方
病院勤務との一番の違いは、働き方です。ナースエデュケーターは、完全週休2日制の土日祝休みで夜勤なし、さらにリモートワークが可能なので、仕事と家庭を両立しやすい仕事だと思います。週に1~2回は、自分や家族のスケジュールに合わせて在宅勤務をしています。
収入面においても病院勤務の時とほとんど変わらないので、自分のライフスタイルに合った働き方で安定収入を得られることはモチベーションになっています。
企業勤務で大変だと感じたのは、パソコンやビジネスマナーです。病院勤務の時はパソコンが得意だと思っていましたが、いざ企業に入社するとそのスキルが通用しないことを痛感しました。ビジネスメールの打ち方、ビジネス敬語の使い方から独学で学び、先輩方にもサポートしていただきながら身に付けていきました。
仕事とプライベートの両立の仕方
ナースエデュケーターは、外勤や出張があります。遠方の病院に訪問する際は泊まりの出張になるケースもあるので、家庭内でのスケジュール調整は必須です。夫は仕事柄医療業界への理解があり、まだ子どもが幼い頃から保育園の送り迎えや家事を積極的にしてくれているので、今も協力し合っています。
夫婦のスケジュールはカレンダーアプリで管理し、夫が早く帰って来られる日に説明会や出張を入れるようにしており、どうしても都合がつかない場合には近くに住む母に力を借りています。また子どもが3人いると、それぞれの予定をすべて把握しておくことが難しいので、我が家では毎朝家族全員で1日の流れを確認するプチミーティングを行っています。
看護師としてやりたい仕事にチャレンジできているのは、家族の支えがあってこそだと感じています。
看護師資格を活かした新しいチャレンジを応援
サイネオス・ヘルスでは、ナースエデュケーターに興味をお持ちの看護師の方向けに「キャリア面談」を実施しています。
まだハッキリと働くイメージができていない方でも大歓迎です。キャリア担当のスタッフと会話をしながら仕事への理解を深めていきましょう。家事や育児との両立についても一緒に考えていきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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