【仕事と育児の両立】
シングルマザーとしてもMRとしても自分らしく。

【仕事と育児の両立】 <br>シングルマザーとしてもMRとしても自分らしく。

働いて家計を支えながら子育てもするシングルマザーにとって、どんな仕事でどのように働いていくかは悩みの一つ。必要以上にプレッシャーを感じてしまうことも、時としてあるかもしれません。
今回は、お子さんもご自身も楽しく日々を過ごすために子育てもMRも全力で取り組むSさん(30代)にインタビュー。母子家庭になってからの生活の変化や、一人で仕事と子育てを両立していく苦労や葛藤などを包み隠さずお話しいただきました。

※後編のインタビューはこちらから

MRとしての経験はどのくらいになるのですか?

MR歴は今年で10年目になります。新卒で後発メーカーに就職しました。結婚・出産も経験して仕事と子育てを両立していたのですが、子どもが2歳の時に離婚。その当時は近くに頼れる人がいない状況だったので、この先シングルマザーとして子育てをしながら働いていくことを考えると、両親もいる地元に戻ることが最善だと考えました。MRの仕事は好きでしたし収入面も安定していたので、地元に引っ越してもMRを続けていきたいと思い、7年務めた会社を退職して現在の会社に転職しました。

シングルマザーになった当初の正直な気持ちを教えてください。

改めて振り返ってみると、毎日がパンク状態でしたね。子どもを見守れる人が一人減るだけでもこんなに違うものかと…。離婚に引っ越し、転職と環境の変化が重なって気持ちも整理できていませんでしたし、とにかくその日一日を乗り切ることに必死でした。
子どもは保育園に通っていましたが、預かってくれる時間内に仕事を終えて迎えにいかなければなりません。限られた時間で業務をこなすために、効率よく働くことばかりを考えていましたね。
働き方も前職とは全く異なったため戸惑いました。環境に慣れて、エリアの特徴や道を覚えて、知識を覚えて、新しく学ばなければいけないことがたくさんあったので、それを整理するだけでもいっぱいいっぱいでした。

お子さんとの関わり方に変化はありましたか?

パンク状態なので、家に帰ってからも時間との闘いでした。平日は子どもと過ごす時間をほとんど取ることができなくて、朝保育園に預けるまでの少しの間と、お迎えに行って寝るまでの数時間が唯一子どもと向き合える時間。でも、そんな貴重な時間も大切にできないくらい追い込まれていました。
仕事と同じように子どもが寝るまでのスケジュールをきっちり決めて、その時間通りに動いて子どもを寝かせるために必死になる毎日。
ですから、少しでもスケジュールが崩れると焦りましたし、どんどんストレスが溜まっていくという悪循環だったんです。
今思い返してみれば、子どもの顔もまともに見られていなかったですし、コミュニケーションも上手く取れていなかったなと感じます。

追い詰められていた状況が変わったきっかけは?

両親からの一言で、悪循環を打開することができました。平日に子どもとの時間を取れない罪悪感のせいで、どんなに疲れていても土日に無理をして子どもとの時間を取っていて、それも自分を追いつめている要因になっていました。両親は、そんな私の状況を見かねて「たまには一人の時間を作って気晴らしすることも大事だよ」とアドバイスしてくれたんです。
そう言ってもらえたことで、自分がどれだけ追い詰められていたか気づくこともできましたし、自分の時間を作ってもいいのかもしれないと少しずつ思えるようになっていきました。「すべてが予定通り完璧にいかなくたっていいよね」そう自分自身に言い聞かせるだけでも、心に余裕が生まれてきたんです。

現在はどのように仕事と育児を両立していますか?

“今日一日、これだけはやりきるぞ!”と無理のない目標を一つ決めて取り組んでいます。本当はあれもこれもやりたいことがあるんですが、何か決めたことを一つやり遂げられればOKと思うようにするだけで、一日中気を張らなくて済むようになりました。
母親が何かに追われている空気感は、子どもも感じ取っていると思うんです。私が何か言ったわけではないのに、急いで片付けをしたりお着替えをしたり、子どもに気を遣わせているなと感じることがありました。そんな気持ちにさせるのは嫌なので、たとえ上手くいかなくても一ついいことがあればいいや、一つやり切れればいいや、くらいの気持ちで日々を過ごすようになりました。
子どもとの時間も、スケジュール通りにいかなくても気にしないようになったことで、ゆっくり保育園での出来事を聞いたり、休日の前の日はちょっと夜更かしをして一緒に映画を観たりと、大切に過ごせるようになりました。

ご自身のリフレッシュの時間は取れていますか?

考え方を変えたことで、自分だけの時間も大事にできるようになりましたね。
最近、白い食器に好みの絵柄を転写する「ポーセラーツ」というハンドクラフトの教室に通い始めました。そこで出会った方々が、高校生のお子さんを持つ方などこれまで関わりのなかった人ばかりだったんです。とても新鮮でしたし、人生の先輩方なので子どもの話や仕事の愚痴など、同業者に言いづらいことでも気兼ねなく話すことができています。
自分の趣味を楽しむだけでなく、素敵な人たちとの出会いも楽しめて、よいリフレッシュになっています。

仕事も育児も自分らしく取り組むためのコツはありますか?

完璧を求めないことだと思います。私は、シングルマザーという道を決めたのは自分自身なのだから、誰にも頼ることなく一人でなんとやっていかないといけない!という気持ちがずっとありました。特にシングルマザーは、私と同じような気持ちで今頑張ってる方もいらっしゃると思うんです。
でも、一人でプレッシャーを抱えて追い込んで潰れてしまっては意味がありません。親でも友人でもシッターさんでも、外部をどんどん頼っていいんだと気づけたことで、私は気持ちがとても楽になりました。
一人の時間を作ることだって、お母さん業を休んでリフレッシュすることだって、子どものため、自分のために必要です。
頼ることも、休むことも悪くない!どこかで自分を許してあげることが、無理なく日常を過ごすためのポイントなのかなと思います。

※後編のインタビューはこちらから

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